四葉胡瓜

スーヨーキュウリ

ウリ科 Cucumis sativus

キュウリの原産はインド西北部のヒマラヤ山系地帯であり、3000年前にすでに栽培されていたという、非常に古い歴史を持つ野菜である。瓜類の中でもやや低い温度でも生育するので、ほぼ世界中で作られている。

日本にはいつごろ導入されたかわからないが、「倭名類聚抄」の時代(923〜930年)には知られており、当時はけがれのある食品とされ、あまり多用されていなかったらしい。

ヒマラヤ山脈で1952年に発見された野生種は、烏瓜に似た大きさの、黒イボがあり強烈な苦味のものであったということだが、現在では我が国特有の優秀な品種も多数育成されている。

 

四葉キュウリは、北支(華北)群の代表品種で、歯切れが良くキュウリの中で最も美味しいと言われている。

大正中期に、中国山東省より日本併合下の朝鮮ソウル近郊に伝わり、日本人に知られる。

大戦末期に、熊沢三郎氏が選抜育種を始め、戦後、国内に導入され、北九州から全国に広まった

長さ30〜40cmと市場で一般的なキュウリより長く、イボ高く縦皺が多い独特の外観を持つ。 

(出典/1982『原色日本野菜図鑑』 ,種子説明書「野口種苗研究所」)

 

日本国内にいくつかの四葉胡瓜の特徴を残した改良種(日本の土壌で作りやすいように選抜育種されたもの)がありますが、ノウカナガイで生産しているのはタカヤマシードによる「高農改良四葉胡瓜」です。(2022年)

 

【使い方】

水気が少なく果肉は緻密で歯切れが良く、キュウリ独特の瓜臭さは少ないので、和洋中どんな料理にも合わせやすいです。

漬物用としても幅広く用いられているそう。