MUSTARD LEAVES

マスタードリーフ-グリーン/レッド【MUSTARD GREEN WAVE OG / MUSTARD RUBY STREAKS 】

アブラナ科  Brassica juncea

世界中で古くから食されている「カラシナ」の一種。搾油用のカラシナ(Sinapis alba , Brassica nigra)は広く各地で栽培され、葉を利用する品種(Brassica juncea)はアジア一帯を中心に品種が成立。( 出典/1982『原色日本野菜図鑑』)

 

ヨーロッパ、北米では搾油用のカラシナ(Sinapis alba , Brassica nigraの主に種の利用が盛んだが、「オリエンタルマスタード」とも言われるBrassica junceaのカラシナの葉の利用は伝統的にアジア一帯に歴史があり、インド、アフリカでもその薬効が評価され、伝統的な料理に用いられているそう。

 

マスタードレッド(mustard ruby streaks)は東洋のどこか、マスタードグリーン(mustard green wave)はインド原産という説があり、ともにオリエンタルマスタードの一種である。

マスタードグリーン(mustard green wave)は現在東洋一体からヨーロッパ、南北アメリカ、北半球といった涼しい地域一帯に帰化し利用されており、マスタードレッド(mustard ruby streaks)はこれらに加えてオーストラリアでも扱われている。

 

日本で古くから使われているオリエンタルマスタードの一種としては、「わさび菜」、九州在来の「からし菜」や「高菜」の種類などがあるが、マスタードレッド(mustard ruby streaks)やマスタードグリーン(mustard green wave)が日本で使われるようになったのはごく最近で、いずれも東洋で分化した品種であるものの、西洋に広がったものが国内にも逆輸入され使われ始めたものと考えられる。

 

【使い方】

葉も芽も、生のまま添えてアクセントと彩りに。ピリッとした辛味が肉や魚の料理に合います。

「グリーン」の方が辛味が強く、「レッド」の方が辛味は弱めですが旨味があります。

 

ちぎってサラダやサンドイッチに入れても美味しいです。オイル系のドレッシングで和えると辛味が少し和らぎます。ツナやオレンジのサラダ、春キャベツのサラダなどに混ぜると美味しいです。チーズなどの乳製品とも相性も良いです。

 

◆ 菜花の使い方

菜花になったマスタードレッドは、芽は甘みがあり、若葉は辛味を残します。

生のまま食べても美味しいですが、茎の部分まで旨味がしっかりあるので、多めのオイルで炒め煮にすると美味しいです。なお、辛味は火を通すと消えます。

おすすめは、イワシのトマト煮込みのような、魚介や肉、トマト、玉ねぎ、ニンニクなどの旨味と一緒に煮る調理法。

最初に炒めてから(蒸し)煮にするのがポイントです。

ピザやトースト、グラタンなどに乗せて炙って焦げ目をつけても美味しいです。

 

マスタードグリーンの菜花は、ほろ苦さがあるので、卵と合わせソテーなどがおすすめです。